『他人から見て楽しそうに見える女が男から選ばれている』
婚活に翻弄される前に備えておきたいこと~スペシャル対談①エッセイスト・小林久乃×ゲイの精神科医・Tomy
■婚活はビジネス感覚が成功しやすい。希望条件の合致する相手を探すのみ(Tomy)
小林久乃(以下:小林) 「本を出してから取材でも恋愛、結婚に関する相談事がグッと増えたし、読者の方からSNSにDMをもらうようになりましたけど、婚活女性たちは追い詰められている人が多いように感じます。みんな一様に『結婚ができなくて』と劣等生の感覚なんだと思うんですよね。ではなぜ自分を責めるのかな、と女性たちの話しを推測していくと、男性のことを条件で選んでいるパターンが多いことに気づきました。みんなハイスペ男子を狙いすぎ」
Tomy 「条件面から選ぶのは仕方ないですよ。だって、結婚はビジネスみたいなものですからね。やりたいことがあって、それに沿ったプランを立てて、パートナーシップを結べる相手を探す。だから選ぶ条件があっても何にもおかしくなはいです。もし恋人がいて、結婚もしたらビジネスも半分くらいまで到達したようなものですけど、いないなら対象の男性を探すところからですよね。まずはスタートラインに立たないと」
小林 「彼氏探しですか。お恥ずかしながら、私の場合、酔っ払っている時に出会うことがほとんど。お酒の力を堂々と借ります。ほら、酔っていると気が大きくなっているし、細かいことも気にならないし、選択肢が増えるから」
Tomy 「婚活を考えているなら、そのシチュエーションはダメです(笑)。人間は酔っていると自制心が弱っていますから、予想外の方向に流されてしまう」
小林 「でも居酒屋は大きな出会いの場ですよ?」
Tomy 「居酒屋ってすごくオープンな場所ですよね? 友達同士ならいいですけど、そういうところで出会った女性のことを、どこまで男性は大事にしてくれるんでしょうか。婚活の一環ですけど、どこで出会うのかはすごく大事なんです」
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小林 久乃(こばやしひさの)
エッセイスト/ライター/編集者/クリエイティブディレクター
エンタメやカルチャー分野に強く、ウェブや雑誌媒体にて連載記事を多数持つ。企画、編集、執筆を手がけた単行本は100冊を超え、中には15万部を超えるベストセラーも。静岡県浜松市出身、正々堂々の独身。女性の意識改革をライトに提案したエッセイ『結婚してもしなくてもうるわしきかな人生』(KKベストセラーズ刊)が好評発売中。
Tomy(とみー)
精神科医
精神科病院勤務を経てクリニックに常勤医として勤務。2019年6月から本格的に投稿を開始したツイッターが話題を呼び、半年ほどでフォロワー13万フォロワー突破。精神科医の知識とオネエキャラをミックスした愛の言葉に励まされる子羊たちが多く、さらに人気急上昇して現在15万人が彼のツイを待ちわびている。覆面にてメディアにも出演。